三井住友銀行のTrunkで法人口座を開いた記録|30分の面談で聞かれたこと

手順:メガバンクは無理だと思い込んでいた
設立の準備をしている段階では、メガバンクの法人口座は選択肢に入れていませんでした。設立したばかりで実績もない会社が申し込んでも通らないだろう、というのが当時の理解です。この理解自体は、当時読んでいた情報から自然に出てくるものでした。
ところが、三井住友銀行がTrunk(トランク)という法人口座のサービスを出していることを知ります。銀行の案内によれば、これは主に中小企業や新設法人に向けたサービスで、法人を設立した直後でも申し込めるとされています。
銀行自身の説明では、新規に口座を開設した会社のうち約半数が新設法人だという記述もありました。設立直後は対象外だろうという自分の思い込みは、少なくともこのサービスに関しては当てはまらないことになります。
思い込みで選択肢を減らしていた、というのがここでの反省です。合同会社の設立を自分で進めていると、調べる対象が多すぎて、どこかで「これは無理だろう」と切り捨てたくなります。その切り捨てが正しいかどうかを確かめる時間を、少しは取るべきでした。
この記事に書くのは、実際に申し込んで開設できたという結果と、その過程で何があったかです。うまくいった話だけでなく、ネット銀行と比べて不便だと感じた点も書きます。
前提として、私は個人事業からの法人成りではなく、事業を始める段階から合同会社を設立しています。過去の売上の記録がないので、実績を求められると出せるものがありません。この条件で開設できたという点は、書いておく意味があると思っています。
また、この銀行に申し込んだ時点では、すでに別のネット銀行で口座を開いていました。1行目としてではなく、2行目として申し込んだという事情があります。急いでいなかったので、面談があっても待てたという条件つきの記録です。


出典:三井住友銀行:法人口座 Trunk(トランク)口座開設
手順:申し込みはオンラインで完結した
申し込みそのものは、オンラインで進みました。銀行の案内では、郵送も来店も不要で、事業内容を確認できる書類を1点提出すれば手続きができるとされています。実際、書類を持って支店へ行くという場面はありませんでした。
設立直後は平日の時間が足りません。法務局、税務署、年金事務所と回っている時期なので、そこに銀行の窓口が加わると日程が組めなくなります。来店が不要というのは、この時期には金額以上に効いてくる条件でした。
入力する内容は、会社の基本情報と事業の内容が中心です。私は他の手続きと同じく、商号も所在地も代表者の肩書きも、登記事項証明書に記載されているとおりに入力しました。合同会社なので肩書きは代表社員です。
事業内容については、何をする会社なのかを自分の言葉で説明する必要があります。定款の事業目的をそのまま貼り付けるのではなく、実際に何をしてどう収益を得るのかを書きました。この作業が、あとの面談につながります。
銀行の案内では、事業内容を確認できる書類を1点提出すればよいとされています。設立直後で出せる書類が限られていても、この1点さえ用意できれば申し込みは進むという構成です。何を出せばよいか分からない場合は、事前に問い合わせておくと確実だと思います。
入力そのものにかかった時間は、それほど長くありませんでした。時間を使ったのは、事業の説明をどう書くかを考える部分です。ここは他の書類でも繰り返し必要になるので、一度きちんと言葉にしておくと以降が楽になります。

出典:三井住友銀行:法人口座の新しい形「Trunk(トランク)」オンライン完結
手順:30分ほどの面談で、口座を作る目的を聞かれた
申し込んだあと、30分ほどの面談がありました。ここが、他の金融機関との一番の違いだったと感じています。
聞かれたのは、どういう目的で法人口座を作りたいのか、という点でした。事業として何をするのか、誰と取引するのか、お金はどういう形で入ってきてどう出ていくのか。会社の実態を、こちらの言葉で説明することが求められます。
私は、申し込みのときに書いた事業の説明をそのまま話しました。あわせて、合同会社という形態を選んだ理由や、代表社員が1名であることも説明しています。株式会社ではないことについて、こちらから先に触れておくほうが話が早いという判断でした。
30分という時間は、決して短くありません。ただ、聞かれる内容そのものは難しいものではありませんでした。事業として何をやるつもりなのかを自分で把握していれば、答えられる範囲です。逆に言えば、そこが自分の中で固まっていないと、この面談で止まる可能性があります。
適切に会社を設立して、これから事業をやろうとしている人であれば、この面談は通ると思います。試験のように正解を当てるものではなく、実態があることを確認する場だという印象でした。
身構えていたぶん、終わってみると拍子抜けした部分もあります。何か落とすための質問をされるのではないかと構えていましたが、そういう空気ではありませんでした。会社が実際に動くつもりであることが伝われば十分だ、という進み方です。
ただ、30分をどう受け取るかは人によると思います。オンラインで完結する手軽さを期待していると、この時間は長く感じるはずです。私も、申し込みの段階でこの工程があると知っていれば、心の準備ができていました。


出典:三井住友銀行:法人口座 Trunk(トランク)口座開設
つまずき:公式の説明より、自分の場合は日数がかかった
公式の案内では、スマートフォンから最短20分で手続きが完了し、最短で翌営業日に口座を開設できると説明されています。私の場合は、面談があったぶん、そこまで速くはありませんでした。
この差をどう受け取るかですが、公式に書かれているのは「最短」の数字です。条件が揃った場合の下限であって、全員がその日数で開設できるという意味ではありません。読む側が、最短という言葉を平均のように受け取ってしまうと、想定がずれます。
私は、この銀行に申し込む前にすでに別のネット銀行で口座を開いていました。だから待てましたが、もしここが最初の1行目で、入金の期日が迫っていたら、日数の読みにくさは不安材料になっていたはずです。
合同会社の設立を自分で進めていると、公表されている所要日数と自分の実際の日数が違う場面に何度も出会います。登記でもそうでした。数字を見たときは「最短なのか、目安なのか」を確認する癖をつけておくと、予定が崩れにくくなります。
この点は、この銀行に限った話ではありません。設立にかかる期間も、費用も、公開されている数字はたいてい条件つきです。合同会社の設立を自分でやると決めたなら、数字の横にある前提を読む習慣が結局いちばん役に立ちます。

出典:三井住友銀行:法人口座の新しい形「Trunk(トランク)」オンライン完結
5つまずき:目的を説明できないと、そこで止まる
面談で聞かれる内容は難しくないと書きましたが、条件があります。事業として何をやるのかが、自分の中で言葉になっていることです。
設立の手続きを進めているとき、私は定款の事業目的をかなり時間をかけて考えました。将来やる可能性のある事業をどこまで含めるかで迷い、最終的に自分の基準を作って決めています。この過程があったので、面談では説明に困りませんでした。
逆に、事業目的を雛形からそのまま写しただけだと、面談で自分の言葉に置き換えられない可能性があります。定款に何と書いてあるかは説明できても、実際に何をするのかを聞かれると答えに詰まる、という形です。
合同会社の設立を自分でやることの副産物として、こういう場面での説明力があると感じています。書類を自分で作っていれば、そこに何を書いたか、なぜそう書いたかを自分で覚えているからです。人に任せた場合、この部分は自分で作り直す必要が出てきます。
面談の前に準備したことは、特にありません。設立の過程で考えたことをそのまま話しただけです。準備が要らなかったというより、設立の準備そのものが面談の準備になっていた、という言い方のほうが近いと思います。

つまずき:合同会社であることの説明は、面談でも必要だった
面談では、会社の形態についても触れることになりました。合同会社は株式会社に比べて数が少なく、代表社員という呼称も一般には馴染みが薄いためです。
自分は、こちらから先に説明する方針を取りました。合同会社であること、代表者の肩書きが代表社員であること、出資と経営が分離しない構造なので出資者と代表が同じであること。この3点を先に伝えると、そのあとの確認が短くなります。
この説明の型は、他の窓口でも使ってきたものです。法人口座の開設に限らず、税務署でも年金事務所でも同じ順番で話しています。合同会社の設立を自分でやったなら、登記の過程でこの構造は理解しているはずなので、短く言い直す練習をしておくと役に立ちます。
なお、株式会社と比べて不利に扱われたという印象はありませんでした。形態の説明が必要だったというだけで、合同会社だから通りにくいと感じる場面はなかった、というのが私の受け取り方です。
これは、審査に通らなかったネット銀行のときも同じでした。落ちた理由として説明されたのは事業の実績に関することで、合同会社であることが理由として挙がった場面はありません。形態そのものより、実態を示せるかどうかが見られている、という理解でいます。

限界:ネット銀行と比べたときの向き不向き
この口座を開いてみて感じたのは、ネット銀行と比べて手間と日数がかかるという点です。オンラインで完結するとはいえ、面談があるぶん、申し込んで待つだけでは終わりません。
したがって、入金の期日が迫っていて、とにかく早く口座が必要だという状況では、自分は別の選択をすると思います。実際、私が期日に間に合わせたのは別のネット銀行のほうでした。
一方で、メガバンクの口座があること自体に意味を感じる場面はあります。取引先によっては安心材料になりますし、将来の資金調達を考えるなら関係を持っておく意味もあるかもしれません。ただ、この点は自分にまだ実体験がないので、そう考えているというところまでにとどめます。
また、ここに書いたのは私の1社に起きたことです。面談の有無や所要日数、聞かれる内容は、申し込む会社の状況によって変わるはずです。サービスの内容や条件も変更されることがあるため、実際に申し込む際は銀行の案内でその時点の内容をご確認ください。

まとめ:設立直後でもメガバンクの口座は開けた
設立したばかりの合同会社ではメガバンクの法人口座は作れない、と思い込んでいましたが、三井住友銀行のTrunkでは開設できました。銀行の案内でも、中小企業や新設法人に向けたサービスで、法人設立の直後でも申し込めるとされています。新規に開設した会社のうち約半数が新設法人だという記述もありました。
申し込みはオンラインで完結し、来店は不要でした。設立直後は法務局・税務署・年金事務所と平日の時間を使い切っている時期なので、この条件は金額以上に効きます。入力では、商号も所在地も肩書きも登記事項証明書のとおりに揃えました。
他の金融機関と違ったのが、30分ほどの面談があったことです。聞かれたのは、どういう目的で口座を作るのか、何をする事業なのか、誰と取引してお金がどう動くのか。内容そのものは難しくありませんが、事業を自分の言葉で説明できることが前提になります。定款の事業目的を自分で考えた経験が、ここで効きました。
注意しておきたいのが日数です。公式には最短20分で手続き完了、最短翌営業日に開設と案内されていますが、これは条件が揃った場合の下限です。私の場合は面談があったぶん時間がかかりました。入金の期日が迫っているなら、私は別のネット銀行を選びます。急がないなら、この選択肢は十分に現実的です。
当サイトでは、設立の前後をまとめて相談したい人向けに、会計事務所SoVaの「士業伴走プラン」を紹介しています。設立サポート手数料は0円ですが、設立後の顧問契約(月1.5万円〜)が前提となる仕組みです。遷移先のページには「自分でやるより最大14.5万円お得」という比較も掲載されていますが、この数字の出典は遷移先のサービスページであり、顧問契約が前提であることとあわせて、最新の料金・条件は必ず公式ページでご確認ください。なお、ここに書いた公式の記述は2026年9月5日時点で確認したものです。サービスの条件は変更されることがあるため、実際に申し込む際は銀行の案内をご自身で確認してください。

出典:三井住友銀行:法人口座 Trunk(トランク)口座開設
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