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合同会社設立 必要なもの

合同会社設立で自分が用意した「もの」の全体像|書類・印鑑・お金をまとめて整理

この記事は、合同会社の設立に向けて何を用意すればいいのか全体像がつかめずにいて、書類なのか、印鑑なのか、お金なのか、バラバラに調べていて混乱している人に向けて書いています。合同会社commit編集部が2025年4月に実際に合同会社を自分で設立した際、書類・印鑑・お金という3つのカテゴリーに分けて準備を進めた記録をもとにまとめました。

合同会社の設立で必要なものは3種類に分けられる

合同会社の設立に向けて何を用意すればいいのか、私たちも最初はリストがバラバラに頭に入ってきて混乱しました。しかし整理してみると、必要なものは大きく3種類、書類・印鑑・お金に分けられることに気づきました。整理していくと、必要なものは意外にも数が限られていて、自分の手でも十分にそろえられる範囲だと感じました。

書類は、定款、登記申請書、払込証明書など、自分たちで作成したり役所で取得したりするものです。印鑑は、代表社員個人の実印と、会社の実印・銀行印・角印です。お金は、登録免許税などの法定費用と、出資金(資本金)です。この3つの分類は私たち自身が整理したものですが、初めて調べる人にとっても直感的で分かりやすいのではないかと思います。

この3つに分けて考えると、それぞれ準備の進め方や必要なタイミングが違うことも見えてきます。書類は自分で作成する手間、印鑑は注文して届くまでの時間、お金は事前に用意しておく計画性が、それぞれ求められます。私たちはこの分類をノートに書き出し、それぞれの進捗を別々に管理するようにしていました。

次の章から、私たちが実際にこの3つをどう準備したかを、順番に紹介していきます。

合同会社の設立で必要なもの、3つの分類
3つに分けて考えると全体像がつかめる
書類・印鑑・お金、それぞれ準備の進め方が異なります。

書類:自分で作るものと役所で取得するもの

書類はさらに、自分たちで作成するものと、役所で取得するものに分かれます。私たちが自分で作成したのは、定款、登記申請書、登記すべき事項、払込証明書でした。いずれも法務局や士業事務所が公開しているひな形を参考にすれば、ゼロから書式を考える必要はありません。私たちが実際に手を動かしたのは、まず定款の原案作りからでした。ここが固まらないと、後続の書類も印鑑の注文も前に進められません。

役所で取得する書類の代表格は、代表社員個人の印鑑証明書です。発行から3か月以内という期限があるため、取得のタイミングを他の書類の準備状況と合わせて調整する必要がありました。私たちは、他の書類の準備状況を見ながら、登記申請の日程が固まった段階で取得するようにしていました。

私たちの場合、社員が1名だったため、就任承諾書は不要でした。社員が複数いて代表社員を互選で決める場合は、この書類も追加で必要になります。自分の会社の体制によって、必要な書類の一覧が変わってくる点は意識しておくとよいと思います。書類の要否が社員の体制によって変わるという点は、合同会社の設立を自分で調べる人が見落としやすいポイントだと感じています。

書類の分類(自分で作るか、役所で取るか)
書類は自分で作るものと役所で取るものに分かれる
準備の進め方がそれぞれ違うため、分けて考えると管理しやすくなります。

印鑑:実印・銀行印・角印の3本セット

印鑑は、代表社員個人の実印と、会社としての実印(代表社員印)・銀行印・角印を用意しました。会社の実印は法務局への印鑑届出(書面申請の場合)に使うため、登記申請より前に注文しておく必要があります。代表社員になる社員が複数の印鑑を同時に管理することになるため、私たちはそれぞれの印鑑を用途ごとに分かりやすく保管するようにしていました。

銀行印と角印は登記申請の時点では必須ではありませんが、登記完了後すぐに法人口座の開設や請求書の発行が控えているため、私たちは実印と同じタイミングでまとめて注文しました。印鑑に彫る会社名は、定款の商号と完全に一致させる必要があるため、定款の内容が固まってから注文する順番を守りました。この順番を守ったことで、彫り直しのような手戻りは一度も発生しませんでした。

印鑑の費用は、私たちが自分で調べた範囲では、3本セットで1万円台から数万円程度という価格帯が多く見られました。合同会社の設立費用全体から見ると小さな金額ですが、登記申請の前に必ず必要になる準備物です。急ぎで用意する必要がある場合は、即日発送に対応している専門店を選ぶという方法もあります。

印鑑は実印・銀行印・角印の3本セット
会社の実印は、定款の商号が固まってから注文します。

4 お金:登録免許税と出資金

お金の面で必ず必要になるのが、登録免許税と出資金(資本金)です。国税庁の税額表(2026年8月確認)によれば、合同会社の登録免許税は資本金の額の1,000分の7、それが6万円に満たないときは一律6万円と定められています。国税庁の税額表(2026年8月確認)によれば、株式会社の登録免許税の最低額は15万円であるのに対し、合同会社は6万円と、もともと低く設定されています。

出資金は、社員が合同会社に対して払い込む財産で、この合計額が資本金の額になります。私たちは、消費税の免税判定(資本金1,000万円未満かどうか)や、当面の運転資金を踏まえて、自分たちで金額を決めました。この金額は定款・登記申請書・払込証明書のすべてに登場するため、最初にしっかり固めておくと、後の書類作成がスムーズになります。

紙の定款を選んだ場合は、収入印紙代4万円も別途必要になります。私たちは電子定款を選んだため、この4万円は不要でした。合同会社の設立費用全体の見通しを立てる際は、この2つの金額をまず押さえておくとよいと思います。私たちは、この4万円の差を電子定款によって節約できたことも、合同会社を自分で設立する決め手の一つでした。

お金の面で必要な費用(目安)

つまずいた点:準備物の順番を考えずに動いて手戻りが発生した

自分で準備を進める中で一番つまずいたのは、書類・印鑑・お金をそれぞれ独立したタスクとして、順番を考えずに並行して進めようとしたことでした。印鑑を先に注文しようとしたところ、定款の商号がまだ確定していないことに気づき、注文を保留にした経験があります。特に、印鑑は注文してから届くまでに数日かかるため、この手戻りは日程全体に影響しかねないものでした。

この経験から、必要なものには自然な順番があると学びました。まず定款の内容(商号・資本金の額など)を固め、それをもとに印鑑を注文し、並行して印鑑証明書などの役所書類を取得し、最後に登記申請書をまとめる、という流れです。この流れを最初に知っておくだけで、迷う場面はかなり減ると思います。

合同会社の設立を自分で進める人には、必要なものを個別に集めるのではなく、この自然な順番を意識してスケジュールを組むことをおすすめします。私たちも、順番を整理し直してからは、無駄な手戻りがなくなりました。手戻りを一度経験したことで、準備物どうしの依存関係を最初に洗い出す大切さを実感しました。

必要なものをそろえる自然な順番

本によって「必要なもの」の紹介順がバラバラだった

自分で調べる中でもう一つ感じたのが、本やサイトによって「必要なもの」の紹介順がバラバラで、全体像をつかみにくいということでした。ある本は書類を先に、別のサイトは費用を先に紹介していて、自分の中で情報を整理し直す必要がありました。

この記事のように、書類・印鑑・お金という3つの軸でまとめて整理している情報は、私たちが調べた範囲では意外と少なく感じました。合同会社に関する情報は、株式会社に比べるとこうした網羅的な整理がまだ十分ではないと感じています。私たちが読んだ本の多くは、株式会社向けの解説をベースにしており、合同会社特有の事情(定款認証が不要、印鑑届出が任意になる場合があるなど)への言及が薄いとも感じました。

合同会社の設立を自分で進める人には、複数の情報源を読みながら、自分なりに3つの軸(書類・印鑑・お金)に振り分け直す作業をおすすめします。私たちもこの作業を通じて、全体像がようやくクリアになりました。

本によって紹介順がバラバラで整理が必要だった
3つの軸に自分で振り分け直すことで、全体像がクリアになりました。

決算月・資本金の額は、準備物とは別に必要な判断

書類・印鑑・お金という「もの」の準備は、手順さえ踏めば自分で進められます。一方で、決算月や資本金の額の具体的な水準は、手順ではなく自分たちで判断しなければならない項目です。

国税庁の案内(2026年8月確認)によれば、その事業年度開始の日における資本金の額が1,000万円以上の新設法人は、設立1期目から消費税の課税事業者となります。この判断は、単なる「必要なもの」の準備とは性質が異なる、事業計画に関わる判断です。

私たちは、必要なものをリスト化する作業と並行して、こうした判断が必要な項目も別のリストにまとめていました。合同会社の設立を自分で進める人にも、「準備すればよいもの」と「自分たちで決めるべきこと」を分けて管理することをおすすめします。この判断が必要な項目については、資本金の額と決算月以外にも、役員報酬の設定期限(設立後3か月以内)が控えています。

決算月・資本金の額は別に管理する判断
「準備するもの」と「決めること」を分けて考えるとスムーズです。

まとめ:必要なものは書類・印鑑・お金の3分類で整理する

合同会社の設立で必要なものは、書類・印鑑・お金の3つに分けて考えると、全体像がつかみやすくなります。それぞれの準備には自然な順番があり、定款の内容を固めることがすべての起点になります。私たちがこの記事で紹介した順番は、あくまで社員1名・金銭出資のみという私たちの体制での経験です。

私たちは、この3分類と順番を意識したことで、自分たちだけで無駄なく設立まで進めることができました。合同会社の設立を自分で進めようとしている人にも、この整理の仕方を参考にしてもらえたらと思います。特に、書類・印鑑・お金という3つの軸は、どんな体制の合同会社にも応用できる考え方だと感じています。

当サイトでは、こうした準備の整理に不安がある人向けに、会計事務所SoVaの「士業伴走プラン」を紹介しています。設立サポート手数料が0円になるのは設立後の顧問契約(月1.5万円〜)が前提で、遷移先のページには「自分でやるより最大14.5万円もお得」という比較も示されています。この数字の出典は遷移先のサービスページであり、顧問契約が条件であることとあわせて、最新の料金・条件は必ず公式ページでご確認ください。

この記事が、合同会社の設立に向けて必要なものを自分で整理しようとしている人の、全体像の把握に役立てば幸いです。地味に見える準備物の一つひとつが、最終的には登記完了という一つの結果につながっていくのだと、実際にやってみて実感しました。書類・印鑑・お金、この3つさえ押さえておけば、あとは順番どおりに進めるだけです。

必要なものチェックリスト(総まとめ)
必要なものは、書類・印鑑・お金の3つに分けて考えると、全体像がつかみやすくなります。この記事が、合同会社の設立を自分で進めている人の準備リストになれば幸いです。

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