本文へスキップ
合同会社を自分で設立してわかったことの全部 godo.commit.llc
合同会社設立 印鑑

合同会社設立で自分用意した印鑑(実印・銀行印・角印)の記録

この記事は、合同会社の設立に向けてどんな印鑑を用意すればいいのか分からなくなっていて、実印・銀行印・角印の違いや、どこまで自分で用意すればいいのか迷っている人に向けて書いています。合同会社commit編集部が2025年4月に実際に合同会社を自分で設立した際、印鑑を自分で用意した経験をもとにまとめました。株式会社向けの印鑑セットの説明をそのまま当てはめてよいのか分からなかった、という人にも読んでもらえたらと思います。

合同会社の設立で印鑑が必要になる場面

合同会社の設立では、代表社員個人の実印が中心的な役割を果たします。書面で登記申請を行う場合、法務局への印鑑届出書にこの実印を押し、あわせて印鑑証明書を添付する必要があります。

登記申請の場面以外にも、法人口座の開設や、取引先との契約書への押印など、合同会社を運営していく中で印鑑を使う場面はいくつもあります。私たちは、これらの場面を見越して、代表社員個人の実印とは別に、会社としての印鑑も用意しました。

株式会社向けの記事では「実印・銀行印・角印の3本セット」という紹介がよく見られますが、合同会社でも基本的な考え方は同じです。この記事では、私たちが実際にどの印鑑をどう用意したかを紹介していきます。

合同会社と株式会社は、定款認証の要否や登録免許税の最低額など制度面での違いがいくつもありますが、印鑑の種類や役割そのものについては大きな違いはありません。私たちも印鑑の準備を進める段階で、合同会社ならではの注意点は少なく、株式会社向けの情報もある程度参考にできると感じました。

合同会社の設立で印鑑が必要になる場面
登記申請だけでなく、口座開設や契約書の押印でも使う場面があります。

2自分で用意した3種類の印鑑(実印・銀行印・角印)

私たちが自分で用意したのは、会社の実印(代表社員印)、銀行印、角印(社印)の3種類でした。会社の実印は法務局に登録する印鑑で、契約書など重要な場面で使います。銀行印は法人口座の開設や取引で、角印は請求書や領収書への押印で、それぞれ役割が分かれています。

会社の実印は、法務局への印鑑届出(書面申請の場合)に使うため、登記申請より前に用意しておく必要がありました。私たちは、印鑑専門店にオンラインで注文し、数日で手元に届く形で準備しました。

銀行印と角印は、登記申請の時点では必須ではありませんが、登記完了後すぐに法人口座の開設や請求書の発行が控えているため、実印と同じタイミングでまとめて注文しておくと、あとの手続きがスムーズに進みます。私たちも3本セットでまとめて注文し、無駄な手間を減らしました。

それぞれの印鑑のサイズにも一般的な傾向があり、実印が一番大きく、角印はやや大きめの正方形、銀行印は実印より小さめというのが、私たちが専門店のセット商品を見て把握した目安でした。厳密な決まりがあるわけではありませんが、迷ったときはセット商品の標準的な組み合わせに従うと判断がしやすいと感じています。

合同会社で用意した3種類の印鑑
3本セットでまとめて注文
実印だけでなく、あとで必要になる銀行印・角印も一緒に準備しました。

印鑑を用意する費用と自分で調べた相場

印鑑の費用は、素材やセット内容によって幅があります。私たちが自分で調べた範囲では、実印・銀行印・角印の3本セットで、1万円台から数万円程度という価格帯が多く見られました。

急ぎで用意する必要がある場合、即日発送に対応している専門店を選ぶという方法もあります。私たちは登記申請の日程にある程度余裕があったため、通常の納期で注文しました。

合同会社の設立費用全体から見ると、印鑑の費用は登録免許税などの法定費用に比べて小さな金額ですが、登記申請の前に必ず必要になる準備物であるため、資本金や登録免許税とあわせて早めに予算を確保しておくと安心です。私たちも、設立にかかる費用をリストアップする段階で、登録免許税や収入印紙代とあわせて印鑑代を一項目として計上していました。

印鑑3本セットの費用(自分で調べた範囲の目安)

つまずいた点:会社名を彫るタイミングで迷った

自分で印鑑を注文する中でつまずいたのは、印鑑に彫る会社名を、定款に記載する商号とまったく同じ表記にする必要があるという点でした。私たちは、定款の内容が固まる前に印鑑を注文しようとして、一度この点に気づかずに進みかけたことがあります。

商号は、株式会社や合同会社といった会社の種類を表す部分の位置や、アルファベット・記号の使い方によって、定款の記載と印鑑の彫り方が微妙にずれることがあります。定款の内容が完全に固まってから印鑑を注文する、という順番を守ることが大切だと実感しました。

合同会社の設立を自分で進める人には、印鑑の注文は定款の内容確定後に行うことを強くおすすめします。私たちのように、定款を先に完全に固めてから印鑑を注文する順番にしておけば、彫り直しのような手戻りを避けられます。定款の商号を何度か見直したこともあり、印鑑の注文だけは最後の最後まで待つようにしていました。

会社名を彫るタイミングで迷った
定款の商号が固まってから印鑑を注文する順番が大切です。
商号は定款の記載とそろえる
会社の種類を表す部分の位置や記号の使い方まで、定款と一致させます。

つまずいた点:印鑑のサイズ・書体の選び方が分からなかった

もう一つ迷ったのが、印鑑のサイズと書体の選び方でした。実印には法務局への届出に使える範囲のサイズという条件があり、私たちも最初は市販の印鑑通販サイトでどれを選べばよいのか判断がつきませんでした。

結局、専門店が用意している「法人印鑑セット」のような、あらかじめ会社設立向けに条件を満たしたセット商品を選ぶことで、この判断の手間を減らしました。書体についても、実印には篆書体などの判読しにくい書体が選ばれることが多いという一般的な傾向を参考にしました。

合同会社の設立を自分で進める人には、印鑑の細かい仕様に自信がない場合、会社設立向けに用意されたセット商品を活用するという選択肢もあることを知っておいてほしいと思います。私たちの場合、セット商品を選んだことで、サイズや書体を一つずつ自分で判断する手間をかなり省けました。

サイズ・書体は会社設立向けセットを活用
仕様に自信がない場合は、条件を満たしたセット商品を選ぶのも一つの方法です。

銀行印を実際に使う場面:法人口座の開設と役員報酬の支払い

銀行印は、登記申請の時点ではまだ出番がありませんが、登記が完了して法人口座を開設する段階になると、実際に使う場面が出てきます。私たちも、法人口座を開設する窓口で、銀行印による届出を求められました。

法人口座を開設したあとは、この口座を通じて役員報酬の支払いなど、日々の資金のやり取りが行われるようになります。銀行印は、この一連の流れの起点になる印鑑だという位置づけです。

国税庁の案内(2026年8月確認)によれば、役員に対する定期同額給与を損金に算入するためには、原則として事業年度開始の日から3か月以内に金額を決定する必要があります。銀行印を使って口座を開設したあとに控えているこの判断も、印鑑の準備とは別に自分たちで進める必要があります。

私たちは、印鑑一式の準備と並行して、法人口座をどの金融機関で開設するかも検討していました。合同会社の設立を自分で進める場合、印鑑の準備は単体の作業ではなく、口座開設という次のステップとセットで考えると、全体の流れがつかみやすくなると感じています。金融機関によって法人口座の開設に必要な書類や審査の期間が異なるため、印鑑が届いたタイミングであわてないよう、候補の金融機関だけは事前に絞り込んでおきました。

銀行印は法人口座開設で使う場面が来る
登記完了後、口座開設の窓口で実際に届出を求められます。

7決算月・資本金の額は、印鑑の準備とは別の判断

印鑑の準備は、注文して届くのを待てば完了する、比較的手順が明確な作業です。一方で、合同会社の設立準備の中には、印鑑のように形のある準備物ではなく、自分たちで決めなければならない判断も別に存在します。代表的なのが、決算月と資本金の額です。

国税庁の案内(2026年8月確認)によれば、その事業年度開始の日における資本金の額が1,000万円以上の新設法人は、設立1期目から消費税の課税事業者となります。資本金の額は、定款に記載する内容であると同時に、印鑑に会社名を彫るタイミングよりも前に決めておくべき、より根本的な判断だといえます。

私たちは、印鑑を注文する前の段階で、資本金の額と決算月を先に確定させるようにしていました。合同会社の設立を自分で進める人にも、形のある準備物(印鑑など)よりも先に、判断が必要な項目(資本金の額・決算月など)を固めておく順番をおすすめします。

資本金の額・決算月は印鑑より先に決める
形のある準備物より先に、判断が必要な項目を固めておくとスムーズです。

まとめ:印鑑は種類と役割を理解すれば自分で用意できる

合同会社の設立で用意する印鑑は、実印(代表社員印)・銀行印・角印の3種類が基本です。それぞれの役割を理解しておけば、自分で必要なものを選んで注文することができます。

注文のタイミングは、定款の商号が完全に固まったあとにすることが重要です。私たちのように、彫り直しのような手戻りを避けるためにも、この順番は守ることをおすすめします。

当サイトでは、こうした準備の順番も含めて不安がある人向けに、会計事務所SoVaの「士業伴走プラン」を紹介しています。設立サポート手数料が0円になるのは設立後の顧問契約(月1.5万円〜)が前提で、遷移先のページには「自分でやるより最大14.5万円もお得」という比較も示されています。この数字の出典は遷移先のサービスページであり、顧問契約が条件であることとあわせて、最新の料金・条件は必ず公式ページでご確認ください。

この記事が、合同会社の設立に向けて印鑑を自分で用意しようとしている人の、種類や順番の整理に役立てば幸いです。地味な準備物のように見えて、実は登記申請から日々の運営まで長く使い続けるものなので、焦らず自分たちに合ったものを選んでもらえたらと思います。合同会社の設立を自分で進めるからこそ、こうした一つひとつの準備物にも納得して選べる、という良さもあると私たちは感じています。

印鑑を用意するときのポイント
印鑑は、種類と役割さえ理解すれば、自分で必要なものだけをそろえられます。この記事が、合同会社の設立を自分で進めている人の、印鑑選びの参考になれば幸いです。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

合同会社設立の必要書類&印鑑

合同会社設立に必要な書類と印鑑をまとめた記事。

合同会社(LLC)設立時に必要な印鑑は?法人印鑑の種類や費用(マネーフォワード)

合同会社の設立に必要な印鑑の種類と費用を解説した記事。

合同会社設立のために用意いただくもの(会社設立専門・会社法人センター)

会社設立専門の事務所による、合同会社設立の準備物一覧ページ。

合同会社(LLC)設立に必要な印鑑セット(ハンコヤドットコム)

法人印鑑の専門店による、合同会社設立に必要な印鑑セットの紹介ページ。

合同会社に必要な印鑑とは?株式会社との違いや印鑑の種類(VSグループ)

合同会社に必要な印鑑の種類と株式会社との違いを解説した記事。

合同会社の設立費用はいくら?(弥生)

自分で登記する際の登録免許税や資本金の相場を紹介している記事。

会社設立の費用は11万〜24万円!(VSグループ)

株式会社と合同会社、設立前後のコストを比較している記事。

合同会社や株式会社設立を司法書士に依頼する費用【比較】(マネーフォワード)

合同会社と株式会社それぞれの司法書士報酬の相場を比較した記事。

合同会社の定款・設立費用(司法書士安西総合事務所)

司法書士事務所による合同会社の定款・設立費用の解説ページ。

合同会社の設立費用と手続き(みずほ銀行)

自分で設立する場合の流れと注意点をみずほ銀行が解説している記事。

自分で合同会社を設立するときの費用の目安と内訳は?(石黒税務会計事務所)

設立後にかかるランニングコストと注意点まで含めた税理士事務所のブログ。

合同会社の設立に必要な費用とは?(篠原税理士法人GO&DO)

自分で設立する流れもあわせて解説している税理士法人のコラム。

合同会社の会社設立ガイド!費用6万円からの手順(タケバ会計事務所)

電子定款を使った場合の費用目安と必要書類を解説しているブログ。

合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで(起業の窓口)

費用・手続き・必要書類までまとめて解説している記事。

freee会社設立は本当に無料?費用・手順・注意点を税理士が解説

freee会社設立の無料の範囲と別途かかる法定費用を税理士が整理した記事。

合同会社設立登記代行で40,000円削減をする!

合同会社の設立登記代行を行う事務所による費用面の解説記事。

合同会社設立登記(松戸の高島司法書士事務所)

司法書士事務所による合同会社の設立登記サービスの紹介ページ。

合同会社設立の費用は?司法書士や税理士に代行を依頼するべきか?(吉田一仁税理士事務所)

税理士事務所による合同会社の設立費用と代行依頼の判断を解説した記事。

合同会社の設立登記で就任承諾書は必要か?(司法書士とくの日記)

司法書士が合同会社の就任承諾書の要否を実務の視点で解説したブログ記事。

※ 掲載順は評価や優劣を示すものではありません。検索結果に表示された順・見つかった順に並べています。

この記事は、合同会社の設立を自分で進める人の役に立ちましたか?

合同会社commit 編集部

2025年4月に合同会社を設立した際の、実際の手続き・提出書類・支払った費用の記録をもとに編集しています。運営:合同会社commit

自分でやってみた結論、ここは専門家に任せたほうが早い

無料で相談してみる

※ 当サイトは会計事務所SoVaの「士業伴走プラン」を紹介しています。設立サポート手数料0円は顧問契約(月1.5万円〜)が前提です。最新の料金・条件は必ず公式ページでご確認ください。